令和2年経済・港湾委員会 2020-12-11 質問原稿

私からは、東京都立多摩産業交流センター指定管理者の選定について伺います。

Q1.東京都立多摩産業交流センターの設置の目的・意義について改めて都の見解を伺います。

まずは基本的な意義について答弁をいただきました。

産業の交流と振興を図ることを目的に設置とのことでありますけれども、今後指定管理者が正式に決定をし、具体的な事業計画やコンセプトを詰めていくという形になると思いますが産業の交流や振興ということが、具体的に「新しい製品やサービスの創出、販売の増加、創業の数の増加」と言った成果に結びついていけるよう、何を目指していくのかより精緻化をしていくことを求めます。

次にこの多摩産業交流センターが、多摩地域、八王子に立地するということに関して伺いたいと思います。

Q2.指定管理者の候補者選定にあたり、施設の設置意義や立地特性等を踏まえ、どのような観点を重視して選定を行ったのか、伺います。

いま答弁にもありましたが多摩地域、特に八王子の立地の特性としては、東京都心を向くだけではなく、山梨県・埼玉県・神奈川県とそれぞれ鉄道や中央道・圏央道などで直接結ばれているということが非常に重要な特性であります。

これまでどうしても、都心との関係性ということが重視をされてきたという風に思いますが、むしろ地理的にエリアの強みは他県との連携の核となり得るというところであります。そうした観点から、答弁でも「隣接する他県の事業者等との交流や広域的なサポート体制ということを重視して選定した」ということを評価すると共に、具体的な取り組みに期待を致します。

さて、今回4団体の指定管理者の応募があったと聞いており、応募者毎の評価点についても、公表されている情報を拝見させていただきました。その中で今回の候補者が最高得点を取っているということであります。

Q3.今回指定管理者の候補者として選定された、「多摩産業交流センター指定管理共同企業体」について、当該候補者の事業計画の概要についてどのようなものであったか、伺います。

私からは前回11月の事務事業質疑におきましても、立川にできました創業拠点や、都立大学など多数の大学が多摩地域に立地していることを活かして、連携をしながら、新たな事業やサービスを生み出していくということが、この地域の強みになり得るということを指摘しました。

先ほどの答弁の中に、企業・大学・研究機関のニーズとシーズをつなぐ専門職を配置するとの事業計画の提案があったということでした。これ是非、事業者には実行して頂きたいと思いますし、産業労働局としても事業者任せということではなく、行なっている他の事業と連携したり、他局の主管ですが都立大学にも連携を促す等を行って、主体的な取り組みを求めます。

次にこうした取り組みの実現性という観点から質問をします。

Q4.応募団体の組織の能力や信用といった資質に関連する部分で、今回指定管理者の候補者として選定された、「多摩産業交流センター指定管理共同企業体」がどのように評価されているのか、特に、展示場等の運用実績の部分を中心にお伺いします。

今回の指定管理者候補となっている共同企業体の中核は日本コンベンションサービス株式会社というコンベンション国内大手ということであります。その点では期待が持てるところでありますけれども、世界と比較をすると日本のコンベンションも含めたMICEの経験値やネットワークはまだまだ磨いていかなければいけない分野であります。

事業者には国内でのこれまでの経験を活かすとともに、最新の世界の状況を注視しながら、更なるノウハウの取得や世界的なネットワークの強化という所に尽力をしていただけるように都からも働きかけをするよう求めます。

特に MICE は、展示場スペースだけ整えればできるものでは到底なく、周辺の観光資源や宿泊と言ったものも含めて受け入れ環境をハードソフト両面で整える必要があり、 八王子市や周辺自治体との連携をして、この観点での取組の強化を都としても支援をしていくよう求めます。

応募のあった4団体の内、評価点の差(20点)がついたのは、最も配点が高く、民間事業者の創意工夫等が表れる「施設の効用発揮」(10点)が大きい。他には、応募団体の組織の能力や信用といった資質に関連する、「経営基盤・展示場等の運用実績・施設管理・事業スキームの実現性」などの項目の部分です。

Q5.民間事業者の創意工夫等が表れる「施設の効用発揮」について、具体的に優れていた提案内容や実現性について伺います。

施設の管理運営、展示場としての貸し出しといったところのみならず、自主企画によって自ら施設の価値を高めたり、 PR に繋げたりしていくところも重要です。

そうした事の提案の一つとして先ほどご答弁にありました、若い人たち向けの、若手創業希望者や学生を対象にしているのだと思いますが、ビジネスの企画提案コンテストのようなものを民間の発想で取り組んでいただければ非常に良いと思います。

私自身、大学生時代に、学生向けに政策立案コンテストと、ビジネスコンテストを自ら企画運営する学生団体で活動していました。その際にも、単純な提案というだけではなくて、要所でプロのコンサルタントをつけながら、グループワークをして一週間泊まり込みの缶詰でプランを考えるといった取り組みを行っていました。

形は様々あると思いますが、実際のビジネスの実現につなげるために、ノウハウの取得や、ネットワークに繋げたり、リスクテイクを促進する支援につなげたりしていくことが重要です。また、現在、都で始めている社会課題を解決していくスタートアップピッチイベントについても連携して実施ができると良いのではないでしょうか。

こうした取り組みについて、成果をアウトプットだけでなくアウトカムも含めて評価していくことで、事業者が工夫を求め、効果を高めていかなければいけません。

Q6.今後、事業実施段階の際に、施設の回転率、創業や大学・企業等との連携実績、MICEの誘致実績などの成果を見ていく必要がありますが、当該指定管理者の取り組みをどのように評価していくのか方針を伺います。

今回質問としてはアウトプットの側面の方を質問しましたが、最初の質問に対して申し上げた通り、具体的に新しい製品やサービスの創出、販売の増加、創業の数の増加、といったことに繋げる必要があり、そうした成果についても 評価ができるよう、難易度は高いですが分析の仕組みを構築することを求めます。

次に、最後の質問いたしますけれども、多摩産業交流センターは、 JR 八王子駅からも、京王線京王八王子駅からも徒歩5分程度のところにできます。以前、一昨年の私の質問でもこの観点を取り上げましたが、地域との関わりが不可欠の場所であります。6月の当委員会において、我が会派の尾島都議からも、改めてその点指摘をさせて頂きました。

Q7.八王子駅・京王八王子駅至近の中心市街地であることから、産業振興のみならず、周辺地域との連携によるにぎわい等、様々な観点でまちの核として機能することが求められますが、地域での多様な取り組みとどのように連携していくのか伺います。

八王子や多摩地域にもさまざま、お祭りや歴史・文化的な資源・イベントがあります。ぜひ活用ができるよう協力をお願いしたいと思いますし、新規就農者も含めた農業や飲食の朝市やマルシェの取り組みもありますので連携をして頂きたいと思います。

また、大田区でやっているオープンファクトリーのように、町工場等をまちに開いていく取り組みも多摩・八王子で目指していくべきと考えております。産業交流センターを核として、さまざまな取り組みがさらに繋がり、センターのみならず新たな取り組みに発展していくことを促して頂きたいと、最後要望を致しまして、質問を終わります。

令和2年経済・港湾委員会 2020-12-11 質問原稿
トップへ戻る